狩俣総領事のブルーム訪問(第55回真珠祭り等)

令和7年9月4日
Shinju Matsuri
Japanese Cemetery
狩俣総領事は、8月30日から9月1日、第55回真珠祭りの開催に合わせてブルームを訪問しました。

(1)真珠祭り(8月31日)

Floating Lantern Festival
Floating Lantern Festival
灯籠流しイベントのオープニングにて、総領事は挨拶を行い、ブルームと和歌山県太地町が姉妹都市であることに言及しつつ、日・西豪州の友好がさらに深まることを願う旨述べました。
また、西豪州パースを拠点とする和太鼓演奏グループ「太鼓音」も本イベントに参加し、見事な演奏を披露しました。「太鼓音」は令和7年度外務大臣表彰を受賞しました。

(2)日本人墓地及びブルーム歴史博物館(8月31日)

Japanese Cemetery
Broome Museum
日系コミュニティのみなさんと共に日本人墓地にお参りし、献花・黙祷を行いました。また、ブルーム歴史博物館を訪れ、展示を見学し、ブルームの歴史や日本との関わりについて説明を受けました。

(3)ブルーム評議会議員との懇談(9月1日)

Shire Council
フィリップ・マツモト議員、メラニー・ヴィルゴ議員及びショーン・クーパー議員と懇談を行いました。狩俣総領事からは、和歌山県太地町との姉妹都市交流や日系コミュニティへの継続的な支援に対する賛辞と感謝を伝えました。

【参考】日本とブルームの歴史的つながり

西豪州と日本との関係は、ボタン加工用の真珠貝の貝殻や真珠そのものの採取のため、ブルームに日本人潜水夫が渡来した明治中期にまで遡ります。
ブルームの日本人はカソリック・シスター等と協力して、学校や病院を建て、地域社会に貢献しました。
20世紀初頭、ブルームには、1,000人を超える当時豪州最大の日本人コミュニティがありました。このため日本政府は、1910年にブルーム市長であったアーチー・メイル氏を名誉領事に任命し、居留民の保護にあたりました。その後1923年、兄の後継者として任命された弟のアーサー・メイル氏は、太平洋戦争の勃発まで名誉領事を務めました。1958年に同氏の長男であるサム・メイル氏が名誉領事に任命され、1971年まで務めました(参考:1967年、パースに総領事館が新設)。
なお、ブルームは、日本人真珠ダイバーに多く和歌山県太地町出身者がいたことから、同町と1981年に姉妹都市盟約を結び、毎年、ブルームのセント・メアリー・カレッジ及び太地町の学生による学生交流が行われています。