海外安全対策情報(平成30年4月~6月期)

平成30年8月2日

本年4月~6月期の西豪州及びパース首都圏の海外安全対策情報を以下のとおり当館ホームページに掲載したので報告する。

 

1 社会・治安情勢

 西豪州警察当局が発表した2018年4~6月期の犯罪発生件数報告によれば,総犯罪発生件数は69,287件で,前年同期比で6.32%増加している。また,パース首都圏で西豪州全体の77.16%の犯罪が発生している状況に大きな変化はない。

 

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)2018年4~6月期の総犯罪発生件数は前年同期比(2017年4月~6月)で増加しており,凶悪犯罪(殺人件数が1.5倍,2018年7月に邦人被害も報告されている性犯罪の件数は約1.5倍)が特に増加した。一方で同年前期比(2018年1月~3月)では,6.71%減少しており,例年通り気温の低下とともに犯罪件数が減少した。

なお、当地紙報道によれば、不法侵入や窃盗犯罪の多くは薬物常用者であり、注意を要する。

 

(2)18年4~6月の主な犯罪発生件数内訳(前年同期比(17年4月~6月))

 (ア)西豪州全体 (合計69,287件 (+ 6.32%))

      (1)家庭内暴行  4,128件 (▲ 6.75%)

      (2)家庭外暴行  2,720件 (▲14.97%)

      (3)脅迫     1,429件 (▲16.43%)

      (4)住居侵入窃盗 5,819件 (▲ 9.57%)

      (5)殺人        27件 (+50.00%)

      (6)窃盗    21,692件 (+ 2.96%)

      (7)性犯罪    1,388件 (+53.88%)

      (8)麻薬     8,380件 (▲ 4.78%)

      (9)詐欺     7,485件 (+111.14%) 

 

 (イ)パース首都圏(合計53,461件 (+ 8.40%))

      (1)家庭内暴行  2,449件 (▲10.59%)

      (2)家庭外暴行  1,971件 (▲13.55%)

      (3)脅迫       988件 (▲18.62%)

      (4)住居侵入窃盗 4,400件 (▲11.84%)

      (5)殺人        13件 (+18.18%)

      (6)窃盗    18,468件 (+ 6.87%)

      (7)性犯罪      920件 (+29.40%)

      (8)麻薬     5,718件 (▲10.32%)

      (9)詐欺     6,929件 (+127.55%)

 

(3)邦人被害事案

 特異な事件は報告されていない。

 

3 テロ・爆弾事件発生状況

 特異な事件は報告されていない。

 

4 誘拐・脅迫事件発生状況

 特異な事件は報告されていない。

 

5 日本企業の安全に関わる諸問題

 当地では一般的に対日感情は良好であり,現在までのところ日本企業にとって安全面で脅威になる問題は認められない。