海外安全対策情報(2019年7月~9月期)
令和元年11月28日
1 社会・治安情勢
(1)社会,治安情勢に大きな変化はなく,安定的に推移している。
(2)7月14日午後,西豪州北部ブルームとポートヘッドランド間の沖合約200キロの地点でマグニチュード6.6の地震が発生した。報道によれば,キンバリー(西豪州北西部)地域を中心にダーウィンからパースまでの広い地域で揺れが報告され,ブルームなどでは建物への軽微な被害や商店の棚から物が落ちるなどの被害があった模様であるが,人的被害を含め大きな被害はなかった。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)2019年7~9月期の総犯罪発生件数は68,975件で、前年同期と比べ4.3%増加した。また、パース首都圏では西豪州全体の78.03%の犯罪が発生しており,この状況に大きな変化はない。
(ア)詐欺事件については,そのほとんどがクレジットカードに関連するものであり,特にスキミング被害が多い。西豪州警察はその対策として,絶対に他人にパスワードを教えない,定期的に使用履歴などを確認するなどを呼びかけており、銀行口座の暗証番号等の管理を徹底する必要がある。なお,西豪州警察によれば,ルーマニアやハンガリーなど海外の詐欺グループがインターネット上の詐欺などに関与している。
(イ)薬物犯罪は、件数自体は減少しているものの依然大きな社会問題である。西豪州警察は対策を取っているが,先般もエスペランスで大量の薬物が発見されるなど深刻な状況にある。西豪州は所得水準が高いことから,薬物売買のターゲットになっているとも言われている。薬物は,暴行,窃盗など多くの犯罪増加にも繋がっており、引き続き注意が必要。
(ウ)窃盗事件についても、依然として総犯罪件数の3分の1を占める犯罪であることに変わりはない。パース市内からキングスパーク,西豪州大学のある一帯では,観光客等を狙って,すり,窃盗,車両窃盗が多く発生している。財布などの貴重品の管理は細心の注意を払い,基本的防犯対策を講じることが必要。また,不審に感じる場面に遭遇した際にはすぐにその場を立ち去ることも必要。
(2)19年7~9月の主な犯罪発生件数内訳
(前年同期比(18年7月~9月))
(ア)西豪州全体 (合計68,975件 (+ 4.30%))
(1)家庭内暴行 4,662件 (+ 6.44%)
(2)家庭外暴行 2,855件 (+ 8.93%)
(3)脅迫 1,499件 (+13.73%)
(4)住居侵入窃盗 5,685件 (+ 4.56%)
(5)殺人 12件 (▲65.71%)
(6)窃盗 22,151件 (+ 5.00%)
(7)性犯罪 1,164件 (+ 1.04%)
(8)麻薬 7,564件 (▲ 7.46%)
(9)詐欺 7,172件 (+ 8.80%)
(イ)パース首都圏(合計53,821件 (+ 5.34%))
(1)家庭内暴行 2,786件 (+ 5.53%)
(2)家庭外暴行 2,069件 (+ 9.99%)
(3)脅迫 1,025件 (+11.17%)
(4)住居侵入窃盗 4,477件 (+ 5.27%)
(5)殺人 7件 (▲65.00%)
(6)窃盗 19,122件 (+ 6.95%)
(7)性犯罪 820件 (▲ 2.61%)
(8)麻薬 5,094件 (▲11.24%)
(9)詐欺 6,689件 (+13.07%)
(3)邦人被害事案
(ア)7月,フィリピン東方沖で遭難したヨットに乗船していた邦人の救助事案が発生した。
(イ)捕鯨等に関する抗議活動は発生していないが,引き続き当地治安当局とも連絡を密にし、何らかの情報を受けた場合は、速やかに在留邦人への情報提供を行う。
3 テロ・爆弾事件発生状況
(ア)特異な事件は報告されていない。
(イ)テロ警戒レベルは引き続きレベル3の「起こる可能性がある(Probable)」である。パースはテロの脅威度は東海岸の都市に比べて低いとみられているが,豪州を含め多くの国でISILの帰還戦闘員の問題が発生しており,注意を要する。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
特異な事件は報告されていない。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
当地では一般的に対日感情は良好であり,現在までのところ日本企業にとって安全面で脅威になる問題は認められない。
上記2(3)のとおり、当地日本企業の安全に関わるような抗議活動等情報を受けた場合は、速やかに情報提供を行う。
(1)社会,治安情勢に大きな変化はなく,安定的に推移している。
(2)7月14日午後,西豪州北部ブルームとポートヘッドランド間の沖合約200キロの地点でマグニチュード6.6の地震が発生した。報道によれば,キンバリー(西豪州北西部)地域を中心にダーウィンからパースまでの広い地域で揺れが報告され,ブルームなどでは建物への軽微な被害や商店の棚から物が落ちるなどの被害があった模様であるが,人的被害を含め大きな被害はなかった。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)2019年7~9月期の総犯罪発生件数は68,975件で、前年同期と比べ4.3%増加した。また、パース首都圏では西豪州全体の78.03%の犯罪が発生しており,この状況に大きな変化はない。
(ア)詐欺事件については,そのほとんどがクレジットカードに関連するものであり,特にスキミング被害が多い。西豪州警察はその対策として,絶対に他人にパスワードを教えない,定期的に使用履歴などを確認するなどを呼びかけており、銀行口座の暗証番号等の管理を徹底する必要がある。なお,西豪州警察によれば,ルーマニアやハンガリーなど海外の詐欺グループがインターネット上の詐欺などに関与している。
(イ)薬物犯罪は、件数自体は減少しているものの依然大きな社会問題である。西豪州警察は対策を取っているが,先般もエスペランスで大量の薬物が発見されるなど深刻な状況にある。西豪州は所得水準が高いことから,薬物売買のターゲットになっているとも言われている。薬物は,暴行,窃盗など多くの犯罪増加にも繋がっており、引き続き注意が必要。
(ウ)窃盗事件についても、依然として総犯罪件数の3分の1を占める犯罪であることに変わりはない。パース市内からキングスパーク,西豪州大学のある一帯では,観光客等を狙って,すり,窃盗,車両窃盗が多く発生している。財布などの貴重品の管理は細心の注意を払い,基本的防犯対策を講じることが必要。また,不審に感じる場面に遭遇した際にはすぐにその場を立ち去ることも必要。
(2)19年7~9月の主な犯罪発生件数内訳
(前年同期比(18年7月~9月))
(ア)西豪州全体 (合計68,975件 (+ 4.30%))
(1)家庭内暴行 4,662件 (+ 6.44%)
(2)家庭外暴行 2,855件 (+ 8.93%)
(3)脅迫 1,499件 (+13.73%)
(4)住居侵入窃盗 5,685件 (+ 4.56%)
(5)殺人 12件 (▲65.71%)
(6)窃盗 22,151件 (+ 5.00%)
(7)性犯罪 1,164件 (+ 1.04%)
(8)麻薬 7,564件 (▲ 7.46%)
(9)詐欺 7,172件 (+ 8.80%)
(イ)パース首都圏(合計53,821件 (+ 5.34%))
(1)家庭内暴行 2,786件 (+ 5.53%)
(2)家庭外暴行 2,069件 (+ 9.99%)
(3)脅迫 1,025件 (+11.17%)
(4)住居侵入窃盗 4,477件 (+ 5.27%)
(5)殺人 7件 (▲65.00%)
(6)窃盗 19,122件 (+ 6.95%)
(7)性犯罪 820件 (▲ 2.61%)
(8)麻薬 5,094件 (▲11.24%)
(9)詐欺 6,689件 (+13.07%)
(3)邦人被害事案
(ア)7月,フィリピン東方沖で遭難したヨットに乗船していた邦人の救助事案が発生した。
(イ)捕鯨等に関する抗議活動は発生していないが,引き続き当地治安当局とも連絡を密にし、何らかの情報を受けた場合は、速やかに在留邦人への情報提供を行う。
3 テロ・爆弾事件発生状況
(ア)特異な事件は報告されていない。
(イ)テロ警戒レベルは引き続きレベル3の「起こる可能性がある(Probable)」である。パースはテロの脅威度は東海岸の都市に比べて低いとみられているが,豪州を含め多くの国でISILの帰還戦闘員の問題が発生しており,注意を要する。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
特異な事件は報告されていない。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
当地では一般的に対日感情は良好であり,現在までのところ日本企業にとって安全面で脅威になる問題は認められない。
上記2(3)のとおり、当地日本企業の安全に関わるような抗議活動等情報を受けた場合は、速やかに情報提供を行う。