ブルーム空襲81周年記念関連行事への出席

令和5年3月10日
式典で献花する内藤総領事
式典終了後の主な出席者 式典終了後の主な出席者(左から、内藤総領事、プライス連邦議員、メイル・ブルーム副町長、ダースク駐豪州蘭大使、ソエレン在豪州蘭大使館次席、及びウィリンゲ在西豪州蘭名誉総領事)
3月3日、西豪州ブルームにおいて、旧日本軍によるブルーム空襲81周年記念関連行事が行われ、内藤康司在パース総領事が出席しました。ブルーム空襲記念式典に日本政府の代表が招待されたのは、2017年の75周年記念式典(当時の片江在豪大公使及び平山総領事出席)に続き2回目となります。今回の81周年記念式典は、昨年3月に予定された80周年記念式典がサイクロンのため直前で中止となったことを踏まえ、あらためて開催されたものです。
 
1 空襲81周年記念式典
 3月3日午前に行われた式典には、トレイシー・ブルーム町長、プライス連邦下院議員、ドッドソン連邦上院議員、ドーソン西豪州緊急支援大臣、ダンナ西豪州下院議員、ダースク駐豪州オランダ大使、レッドショー在パース英国総領事等が出席しました。内藤総領事はスピーチを通じて、日本は戦争の犠牲者に衷心からの哀悼の意を表明する、ブルーム等豪州に与えた損害と苦痛を忘れない、日本は戦争の悲劇を繰り返さないことを誓い、民主的で平和を愛する国として発展したことを述べました。さらに、豪州の戦後の寛容性に感謝しつつ、両国が、相互の経済発展に資する補完的関係を構築し、法の支配と民主主義への決意を共有する特別な戦略的パートナーシップを構築した歩みに言及しつつ、友好関係は、困難を乗り越えて構築した相互信頼に支えられて発展していることを指摘しました。(スピーチ全文(英文)はこちら
 
2 日本人ゆかりの地への訪問
(1)日本人墓地
ブルーム日本人墓地は豪州で最大の日本人墓地で、900名以上の墓碑があります。内藤総領事は、1908年サイクロンで亡くなった真珠採取ダイバーの方々の慰霊碑に献花を行いました。
 
(2)日系コミュニティとの懇談
1890年頃より真珠採取のダイバー等で移住した日本人の第二世代、第三世代の代表等と懇談し、ブルームが、今は多文化共存と包摂性を特徴とする町となり、日本への敬意と日本文化が受け継がれていること、また、ブルームは和歌山県太知町と姉妹都市関係を締結しており、コロナ後の交流再開等につき意見交換しました。
日本人墓地訪問
日系人との意見交換