2018年度外務大臣表彰の授与
2018年7月
在パース日本国総領事館
7月17日、外務省は2018年度の個人205名、49団体の外務大臣表彰受賞者を発表し、西豪州関係では以下の4個人・団体が選ばれました。
外務大臣表彰は、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった個人及び団体について、その功績を讃えるものです。今回受賞された皆様には心より祝福申し上げるとともに、これまでの功績に対して深い敬意を表します。
1. ウスラ・ペイジェルス 和光(和光は生け花での名前)
(Ursula Pagels WAKO、 Director、 Australian Sogetsu Teachers Association of WA)
ペイジェルス氏は、西オーストラリア州において長年生け花を指導し普及させ、日本文化の理解促進に向け弛むことなく努めました。当地にて多くの展覧会を開催し、ジャパン・フェスティバルなどの行事に参加し、日豪相互理解と友好親善に大きく寄与しました。また、日本総領事館の各種レセプションに見事な生け花を展示するなど総領事館事業にも貢献しました。
2.西オーストラリア州日本語教師協会
(Japanese Language Teachers' Association of Western Australia)
西オーストラリア州日本語教師協会は1972年に設立され、主に西オーストラリア州内の初等、中高校の日本語教師を支援する組織として活動してきました。その活動は教授能力を向上させ、日本語学習の人気を高め、日本とオーストラリアとの相互理解を大きく促進させ、西オーストラリア州の日本語教育の促進に多大な貢献をしました。毎年の同教師協会の会合では、各教師が各々の経験、教材や西オーストラリア州の日本語教育向上に向けた考えを共有する重要な機会となっています。更には、同教師協会は日本語弁論大会、書道コンテスト、会話レッスン等の行事を開催し、日本語学習者のレベル向上に努めています。
3.ジャパン・フェスティバル法人
(Japan Festival Inc.)
ジャパン・フェスティバル法人は2013年に設立され、2014年に最初のパースジャパンフェスティバル及び関連行事が開催されて以降主催者となっています。このフェスティバルでは日本の武道、歌謡、舞踊などの日本文化が舞台で披露されるとともに、来場者は日本企業や日本人グループの出店で日本食や日本の産品を体験することができ、典型的な日本の夏祭りの雰囲気と趣を醸し出しています。このフェスティバルへの来場者は年々増え、今や毎年2万人以上となり、日本とオーストラリアの関係強化と相互理解、またパースにおける日本文化への関心の高まりに大きく貢献しています。
4.パース米国アジアセンター(西オーストラリア大学内)
(Perth USAsia Centre、 at The University of Western Australia)
パース米国アジアセンター(西オーストラリア大学内)は、オーストラリア、インド太平洋地域、米国間の関係強化と戦略的思考を促進する非営利機関として、日本とオーストラリア間の相互理解の促進への貢献が認められました。特に同センターは地政学上の問題、政策策定、政界、経済界、有識者間の戦略事項に関する共通認識の構築に焦点を当てています。同センターは駐豪日本大使、日本やオーストラリア在住の日本専門家を招いて数々のセミナーやシンポジウムを開催しています。2018年3月には日本シンポジウムを開催し、インド太平洋地域における日本の役割を巡る問題について突っ込んだ議論が交わされました。