新型インフルエンザに関する情報(西オーストラリア州感染対策フェーズの移行)

                                               

2009年6月19日

在パース日本国総領事館

               

1.現在の流行状況

6月19日午後5時現在、西オーストラリア州の感染確認者数は138名、豪州全体では2330名となり、今後更に拡大する可能性がありますので、報道等で最新の情報を入手するよう努めて下さい。

 なお、州別内訳は次のとおりです。

 VIC:1230、NSW:374、QLD:249、SA:139、WA:138、ACT:92、TAS:57、NT:51

 

2.感染対策フェーズが「PROTECT」に移行しました。

 6月17日、豪州連邦政府は、感染対策フェーズを「PROTECT」とし、国内の全ての州が6月26日までに同フェーズに移行することを期待する旨発表しました。

 これを受けて、6月17日、西オーストラリア州、南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州及びタスマニア州が、また、6月18日には、首都特別地域(ACT)及びクィーンズランド州が「PROTECT」に移行することを発表しました。

 

3.フェーズ「PROTECT」の内容

 新しいフェーズへの移行により、西オーストラリア州の新型インフルエンザ対策は次のとおりとなります。

(1)国際空港における体温検査、健康申告カード等の追加的検疫措置の停止。

(2)学校閉鎖や、感染拡大地域から帰還した児童・生徒の自宅待機措置の停止。

(3)症状の軽い患者には自宅で安静にすることを勧める。また、感染者と接触した人々に対して行っていた検疫措置を停止。

(4)病状が重篤となるリスクを持つグループ(妊婦、呼吸器疾患、心臓疾患、糖尿病、腎臓疾患、病的肥満及び免疫機能低下などの疾病を有する人々。)を対象とした医療を重点とする。

(5)連邦及び州が備蓄している抗ウイルス薬は、その患者の症状が中程度以上の場合、あるいは、重篤に至る可能性があると診断された患者に対してのみ供与する。

 

4.インフルエンザ症状が現れた場合

 インフルエンザ症状が現れた場合は、掛かり付けのGP又は最寄りの病院、あるいは連邦政府のホットライン(1800 022 222)に電話で相談して下さい。

 また、在留邦人の方で、新型インフルエンザ感染疑いがあるとの診断を受けた方は、ご面倒でも当館領事部までご一報いただくようお願いします。

 なお、西オーストラリア州保健省は、インフルエンザの症状が現れた場合でも、症状が軽ければGPや病院で新型インフルエンザかどうかの検査や診療を受けに行く必要はなく、 病状が重篤となるリスクを持たない人であれば、殆どの場合は数日間自宅で静養することで回復していると発表しています。

 インフルエンザ症状が現れて医療機関で受診した結果、抗ウイルス薬を処方されない場合でも、慌てずに医師の助言に従って下さい。

 

5.感染予防

 日常の生活面においては以下の点に留意し、感染防止に努めてください。

(1)十分な水、食料の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐために、マスクを着用する。

(3)積極的に手洗いやうがいを行う。

(4)ウィルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手を触れない。

(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状が見られた場合には、掛かり付けのGP等に電話にて相談する。

 

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以上