豚インフルエンザに関するお知らせ

                 

    2009年4月29日

    在パース日本国総領事館

     

     1.            メキシコ及び米国の一部でH1N1亜型豚由来インフルエンザが発生し、メキシコ政府の発表では、4月27日現在同国における重症呼吸器病患者数は1995名、死亡者も149名に達しています。WHOは、28日ヒトからヒトへの感染が見られる状態となったとして、警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げました。

     2.            メキシコ国際空港では、出国者に対し24日より健康申告書の提出を義務付けておりますが、28日時点で、米国、カナダ、スペイン、英国、ニュージーランド、イスラエルでは既にメキシコからの帰国者の一部で、豚インフルエンザ感染者が報告されています。また、豪州においても感染疑いで検査中の方がでています。

     3.            豪州政府は、27日、空港での監視強化策とともに以下の対策を発表しました。また、メキシコに対するトラベル・アドバイスの危険度レベルを引き上げました。

     (1)米州から到着するすべてのフライトの機長に対し、着陸前に旅客の健康状態を豪検疫検査局(AQIS)に報告することを義務付けるとともに、インフルエンザ様症状があると考えられる乗客に対しては、AQIS係官が医者の診断が必要か否かの判断を下す。

    (2)機内アナウンスにて、インフルエンザ様症状で気分の良くない乗客は、到着後直ちに診断を受けるよう伝える。

    (3)インフルエンザ関連の質問に答えるための専用ホットラインの設置(1802007

    (4)豪州政府の電話対応窓口は、インフルエンザの状況に応じて最新の情報に対応できるようにする。

    (5)事態の進展に応じた渡航情報の更新

    *28日現在のレベルは、「メキシコへの渡航の必要性を再考してください。メキシコ滞在中で健康に懸念のある方は出国することを考慮してください。」です。最新情報はwww.smartraveller.gov.au又は1300 555 135でご確認下さい。

    (6)事態の進展に応じた保健・高齢化省ウェッブサイトの更新(www.health.gov.au

    (7)本情報は、緊急対応や国境対応を行う省庁の職員、最前線で活動する保健関係者及びGP(一般開業医)にも周知されている。

     4.            豪州国外から帰国時に、高熱、咳などインフルエンザ症状が見られる場合は、空港AQIS係官に申し出てください。また、その後帰宅した後に同様のインフルエンザ症状が現れた場合は、まず掛かり付けのGPに電話で相談して下さい

     

    なお、日常の生活面においても以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
    (1)十分な水、食料の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

    (2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐために、マスクを着用する。

    (3)積極的に手洗いやうがいを行う。

    (4)ウィルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手を触れない。

    (5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状が見られた場合には、掛かり付けのGPに電話にて相談する。

     5.            日本外務省は、WHOの「フェーズ4」宣言を受け、メキシコについては「不要不急の渡航は延期してください。」との感染症危険情報を発出するとともに、在メキシコ在留邦人に対し、「今後、出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる可能性がありますので、メキシコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討してください。」とのお知らせを発出しました。また、査証措置については、健康チェックを強化するために、今後メキシコからの入国者について査証審査の厳格化が行われる予定です。

     

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以上