海外安全対策情報(2019年4月~6月期)

1 社会・治安情勢
(1)社会,治安情勢に大きな変化はなく,安定的に推移している。
 
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)2019年4~6月期の総犯罪発生件数は68,104件で、前年(2018年)4月~6月と比べて1.7%減少しており、例年通り気温の低下とともに犯罪件数が減少した。
また、パース首都圏で西豪州全体の76.95%の犯罪が発生している状況に大きな変化はない。
(ア)2019年4月~6月期で発生した殺人件数は、西豪州全体で20件発生しており、同年1月~3月期の殺人発生件数より9件も増加している。そのうち、パース首都圏で発生している殺人件数は14件であり、西豪州全体の70%を占めている。
(イ)薬物犯罪は、件数自体は減少しているものの依然深刻な問題。西豪州民のメタフェタミン(覚醒剤)使用率は豪州一とも報じられており、薬物は,暴行,窃盗など多くの犯罪増加にも繋がっていることから、引き続き注意が必要。
(ウ)窃盗事件についても、以前として総犯罪件数の3分の1を占める犯罪であることに変わりはない。財布などの貴重品の管理は細心の注意を払い,基本的防犯対策を講じ,また,不審に感じる場面に遭遇した際にはすぐにその場を立ち去ることが必要。
 
(2)19年4~6月の主な犯罪発生件数内訳
(前年同期比(18年4月~6月))
(ア)西豪州全体 (合計68,104件 (▲ 1.71%))
(1)家庭内暴行 4,509件 (+ 9.23%)
(2)家庭外暴行 2,707件 (▲ 0.48%)
(3)脅迫 1,452件 (+ 1.61%)
(4)住居侵入窃盗 5,647件 (▲ 2.96%)
(5)殺人 20件 (▲25.93%)
(6)窃盗 22,350件 (+ 3.03%)
(7)性犯罪 1,054件 (▲24.06%)
(8)麻薬 7,509件 (▲10.39%)
(9)詐欺 6,551件 (▲12.03%)
 
(イ)パース首都圏(合計52,409件 (▲ 1.97%))
(1)家庭内暴行 2,663件 (+ 8.74%)
(2)家庭外暴行 2,009件 (+ 1.93%)
(3)脅迫 1,006件 (+ 1.82%)
(4)住居侵入窃盗 4,228件 (▲ 3.91%)
(5)殺人 14件 (+ 7.69%)
(6)窃盗 18,951件 (+ 2.62%)
(7)性犯罪 765件 (▲16.85%)
(8)麻薬 5,226件 (▲ 8.60%)
(9)詐欺 5,880件 (▲15.14%)
 
(3)邦人被害事案
(ア)6月、野生動物(トカゲ)の違法な持ち出し容疑で、邦人逮捕事案が発生した。
(イ)日本のIWC脱退及び商業捕鯨再開を受け、当地においても反捕鯨抗議活動が行われる可能性もあるので、引き続き当地治安当局とも連絡を密にし、事前情報があった場合には、速やかに在留邦人への情報提供を行う。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
2019年4月にはCurrambine駅(パース市中心部から北に約30km)のホームにて、45歳の男性容疑者が雑な作りの即席爆弾装置を設置し逃走するという事件が発生した。同容疑者は翌日Northbridgeにて逮捕されたが、引き続きこうした単独犯による突発的なテロや爆弾事件に注意を要する。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
特異な事件は報告されていない。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
当地では一般的に対日感情は良好であり,今期においても日本企業にとって安全面で脅威になる問題はなかった。
治安当局から、当地日本企業の安全に関わるような抗議活動等の情報を受けた場合は、速やかに情報提供を行う。